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25.03.14

キャリアの耐荷重とは?正しい知識で安全に活用しよう

アウトドアや旅行で荷物を積載する際に欠かせないのがルーフキャリアやヒッチキャリアです。
しかし、カタログや製品説明に記載されている耐荷重や、ヒッチメンバーの垂直耐荷重とは何なのかを正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、キャリアの耐荷重の種類や、正しい積載方法について詳しく解説します。

 


ルーフキャリアの耐荷重とは?

ルーフキャリアには、走行時に適用される「動的耐荷重」と、停車時に適用される「静的耐荷重」の2種類があります。
例えば、YAKIMAのキャリアの場合、カタログに記載されている耐荷重はすべて「動的耐荷重」を指します。
以下はYAKIMAのベースキャリアの耐荷重と、ルーフトップテントの積載可否をまとめたものです。

 

YAKIMAベースキャリアの動的耐荷重 

 

ルーフトップテントの積載が非推奨とされるキャリアがあるのは、固定方法や荷重の分散能力の違いによるものです。FXシリーズやレールバーはクロスバーとフットが一体型になっており、見た目はスッキリしますが、構造的に静的耐荷重が動的耐荷重の2倍以下で人が乗ることにより破損の恐れがあるため、ルーフトップテントの積載には適していません。また、ベースラインタワーも車両のピラー(窓枠)に固定する方式のため、ルーフトップテントの積載が推奨されていません。

では、その他のベースキャリアでは、なぜルーフトップテントを積載できるのでしょうか?
その答えは、「動的耐荷重」と「静的耐荷重」の違いにあります。一般的に、静的耐荷重は動的耐荷重の2~3倍とされており、例えば動的耐荷重が75kgのキャリアでも、停車時であればその荷重に耐えられるため、ルーフトップテントの使用が可能となります。ただし、車両側のルーフの耐荷重にも影響されるため、事前に確認が必要です。
 

ISO11154に準拠 

ISO11154は、自動車のルーフキャリアシステムに関する国際規格であり、耐荷重試験や衝撃試験、耐候試験などキャリアの設計、強度、安全基準を定めたものです。
YAKIMAのベースキャリアは、国内では少ないISO11154に準拠して試験を行っており、耐久性と安全性を重視した設計で安心してご使用いただくことができる製品となっています。

 


ヒッチメンバーの耐荷重とは?

ヒッチメンバーを利用する場合は、ヒッチキャリアの耐荷重ではなく、ヒッチメンバーの「垂直耐荷重」を確認することが重要です。一般的に、垂直耐荷重は牽引能力の1/10が目安とされています。

 

CURTヒッチメンバーのクラス分けと耐荷重 

ヒッチメンバーは牽引能力やヒッチメンバーの差し込み口のサイズでクラス分けがされており、クラスによってヒッチメンバーの能力が異なります。
例えば、クラス3のヒッチメンバーであるランドクルーザープラド用ヒッチ(curt-13445)の場合、牽引能力が2,260kgとなっており、垂直耐荷重はその1/10にあたる226kgとなります。積載するキャリアの重量と荷物の合計がこの耐荷重を超えないように注意しましょう。
 


変換レシーバー使用時の注意点

1.25インチ角から2インチ角へ変換するレシーバーや延長レシーバーを使用する場合、垂直耐荷重が25%以上減衰するため、注意が必要です。

 

YAKIMAのヒッチキャリア用延長レシーバー

YAKIMAの延長レシーバー「ストレートショット」は、特定のYAKIMAキャリアに対して耐荷重減衰しないことが保証されています。
そのため、ヒッチメンバーの垂直耐荷重がストレートショットとキャリア、荷物の総重量を上回っていれば取り付けが可能です。

≫YAKIMA ストレートショット

 

ストレートショットと互換性のあるキャリア 

 

特に、スペアタイヤと干渉する場合には、ストレートショットの使用が推奨されます。
 


まとめ

ルーフキャリアの耐荷重には「動的耐荷重」と「静的耐荷重」があり、車両自体の耐荷重にも気をつけましょう。
また、ヒッチメンバーを利用する場合は「垂直耐荷重」が重要になり、変換レシーバーや延長レシーバーを使用する場合には耐荷重の減衰にも注意が必要です。

正しい知識を身に付け、安全なアウトドアライフを満喫しましょう。
 

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